甘い紅茶に首ったけ

 最近、JR中央東線でのEF64機関車の重連運用が減り始めているのが悲しいです。徐々に最新鋭機のEH200に置き換わっていたのは知っていましたが、このところ明らかに勢力が逆転していることに気付きました。甲府駅では乗務員の交代のために、マンモス機EH200が下りホームから出発する風景を何度も間近で目にしましたが、もの凄い音と風圧をまき散らすその勇姿は何度みても迫力満点です。

 そういえば、八高線から103系が引退しました。以前の勤めの時は毎日のように乗っていただけに、東京都内唯一のローカル線の名物、あのうぐいす色の電車が見られなくなったのは寂しいかぎりです。

 少し前ですが、テレビ番組で小淵沢駅ホームの立ち食いそば屋さんが紹介されていました。中央東線内ではあそこが一押しの私は、飛び上がって喜んでしまいました。やっぱあそこは美味しいよ。

トマス・ハリスレッドドラゴン』読了。

 猟奇サスペンスものの秀作だと思います。小説内で起こる事件自体は、幸せな家族が殺されていくなど、あまり気持の良いものでは無かったのですが、繊細かつ大胆に犯人を追い詰めていく過程が面白すぎて、ガッツリと読みふけってしまいました。犯人の生い立ちの部分(理由付けみたいなものですね)はちょっと読むのがつらかったですが、それ以外は文句無しです。

トマス・ペリー『逃げる殺し屋』読了。

 殺し屋が主人公といえば『ジャッカルの日』を思い起こす私ですが、この作品に出てくる殺し屋もかなりの凄腕、そして魅力的です。そんな凄腕が、一つのボタンのかけ違いから組織に追われる訳ですが、ただ逃げるだけでは無く、大胆な反撃や報復に出ていく所が見物。ちらっと出てくる同業者っぽい人達もアクセントになって、最初から最後まで緩み無く物語が転がっていきます。傑作です。

 さぁて、『フーコーの振り子』に手を出しましたよ。面白いっていう噂はたくさん聞いたけど、どんな物語なんだろう。