久しぶりにアップ

 仕事の関係でibookG4を触っております。初めてのOS10を手探りでいじっているゆえ、亀のような歩みで作業中です。なんか、機械が熱くなってきました。大丈夫なのかな。

 学校の仕事と、お絵描きの方の仕事の忙しさが、ピークを目指して抜きつ抜かれつのデットヒートを演じております。初日までに胃に何個穴が開くやら。

 最近はミステリを少し離れて、『諏訪大社御柱の謎』(守屋隆著、諏訪文化社)という本にのめり込んでおりました。何が面白いって、歴史の闇の向こう側にある諏訪大社にまつわる数々の謎を、『QED』シリーズさながら、「仮説に仮説を重ねた理論」でぶった切っていく、歴史ミステリ独特の「奇妙な快感と猥雑感」に満ちあふれているからです。これはソッチ系が大好きなミステリ読みには垂涎の一冊ですよ、ホント。諏訪大社にはなぜ「上社前宮」「上社本宮」「下社秋宮」「下社春宮」の4社があるのかや、寅と申の年に行われる「御柱祭」の謎や、鹿の頭などの供物が大量に捧げられる「御頭祭」の謎や、冬眠中の蛙を捕まえ文字通り八つ裂きにする「蛙狩神事」の謎などが、作者の豪腕(陰陽学、陰陽五行学、風水学、現地での綿密な資料収集、日本神話の解釈、「太陽の道」論etc)で次々と正体を暴かれていきます。この熱量、半端じゃないです。どれだけ出回っている本かは解りませんが、『QED』シリーズが好きな人ならまず間違いなくハマれますよ。

 そうだ、ソッチ系の大物である、梅原氏の本を買ったまま未読だった。実家に取りに行こっと。

E・D・ホック『怪盗ニック登場』読了。一見意味のないものしか盗まない怪盗が主人公の、ちょっと変わったミステリ短編集。

 現在は『レッドドラゴン』を読書中。こりゃ売れるわぁ、って感じで読み進めてます。