不透明な日常

 大きいニュースがありすぎて、直木賞はほとんど見向きもされませんね。TBSは白夜行のドラマやっているんだから、もっともっと取り上げれば良いのに。

 私は東野氏の作品は20冊くらいしか読んでない(それでも読書歴の中では最も読んでいる部類の作家)ゆえたいしたことは言えませんが、今まで取り逃がしていたことが不思議でした。しかし、まだ文壇の中では新人の部類にくくられていたんだ。


 色んな意味で評論家ってすげー。それなりに名の知れている同士の、あそこまでガチの文章、ネット上で初めて目にしたかも。なんか、K-1のリングで元ボクサーが、ムエタイ出身者にローキックと首相撲でズタボロにされていくのを見てるような気分(しかもボクサーは「パンチを打ってこい!」と叫んでいる)。ま、自分から上がったリングなのだからしょうがないのかな。


 昨年最後に読了した作品は、エド・マクベイン『警官嫌い』でした。これが噂の87分署シリーズですか。ミステリ的意外性は十分、キャラクターの魅力も十分、とても面白く読みました。他のシリーズ作品も捜してみようかと。